学習塾ブログ / 高校入試の漢字も侮れない

2015年11月25日

高校入試の漢字も侮れない

 下に載せた漢字。読めますか?これは都立高校入試で今年も合格者を出した国立、西、八王子東、国分寺、大泉で実際出題された漢字の読みの問題です。中学生、高校生のみなさんいくつ読めますか。結構読みにくい漢字も出題されています。それでもこの5,6年のタイムスパンで振り返ると、少し簡単になってきているような気がします。落款なんて漢字も過去には出題されましたが、これには多くの受験生が苦戦していました。
 もちろん、受験生にとって読めるようになることは大事ですが、同時に意味を理解することも深い読解力を養うためにとても重要です。

 

 (1)式がかに挙行された。      (2)歴史をって考える

 

 (3)森林を濫伐してはならない。    (4)辛辣な批評を受ける

 

 (5)戴冠式に出席する。        (6)誰もが豊かな才能がある。

 

 (7)重要な情報を秘匿する。      (8)経営者として辣腕をふるう。

 

 (9)新入部員を勧誘するために東奔西走する   

 

 (10)演説者が登壇する。       (11)人口が漸次増加する。

 

 (12)定石どおりに物事を進める。   (13)真綿は軽くて保湿力が高い。

 

 (14)んで新年のお祝いを申し上げる。

 

 辛辣(しんらつ)とは「批評などの相手に鋭く突き刺すような手厳しさ」を言います。辛辣は単に一方的な批判と言うよりも、その批評が的を射ている面がある状況で使用されているような気がします。
 真綿(まわた)は勘違いして遣われている言葉のひとつです。昔、ある高名な作家がこれを綿(コットン)のことと外国人に説明したらしい。「真綿で首を絞める」という有名な慣用句ががありますからね、質問が出たのでしょう。これは生糸として加工できないくず繭を綿のように引き延ばしたものですから、「綿花」からできた植物性繊維の綿とはまったく違うものです。そもそも歴史的には綿花栽培以前に古墳時代から絹は生産されていました。つまり綿花栽培が盛んになった戦国時代以前から「綿(わた)」という言葉はありました。国語で大切なことは意味もあわせて覚えておくことです。その際、自信がなかったら、辞書を引くことが大事です。

【塾長コラム】