学習塾ブログ / 入試インフォメーション2017年3月号
入試インフォメーション2017年3月号
【中学部】現中学2年生から大学入試が変わる!
1990年に、それまでの共通一次試験にかわる国公立大学の一次試験として始まった大学入試センター試験は、現在の中学3年生の代で最後となります。そして現在の中学2年生の代からは高校で「高等学校基礎学力テスト」が実施されます。
教育の2020年問題ともされている『高大接続システム改革』。その中の“大学希望者学力評価テスト”や“高等学校基礎学力テスト”とは一体どんなものなのか、ご紹介したいと思います。今回は前者、「大学入学希望者学力評価テスト」についてです。
【大学入学希望者学力評価テスト】
センター試験に代わるテストとして大学入学希望者を対象に実施されるテストです。先述の通りセンター試験は2019年度(2020年1月)の実施が最後です。翌年の大学入学者選抜からはこの「大学入学希望者学力評価テスト」に切り替わる予定です。
このテストは、「知識・技能」だけでなく、大学入学時に必要な「思考力・判断力・表現力」を中心に評価するとされており、各科目の出題内容について議論が進められています。またその「思考力・判断力・表現力」を生かした科目(『数理探究』や『歴史総合』といった新しいもの)も検討されているようです。
さらに出題・解答方法についても、従来のセンター試験ではなかった記述式の問題の導入、連問式※と呼ばれる方式や連動型複数選択問題※の導入が検討されています。英語に関しても多技能(話す、書く、聞く、読む)を評価のポイントとするようです。
実施回数については、年複数回実施することが検討されていますが、現状ではまだまだ課題が多くあることから、今後も要検討とされています。
つまり簡単に言えば、記述式問題が増えるためセンター試験よりも難易度は上昇するであろうこと。そして上辺だけではない、より理解度の深い知識・学力が要求されるようになること。この2点が特に注目すべき特徴です。
※連問式:PCやタブレットを使用しての受験が前提で、一度解答し次に進んだ場合は前に戻れない方式のこと
※連動型複数選択問題:出題する議題に対し、選択した解答の組み合わせに応じて複数の解答が成立する方式のこと
【小学部】中学受験へ-合格力をつけるために-
今回は中学受験を目指す生徒さんと保護者さまへ向け、受験までの1年間の流れを確認しておきたいと思います。
まず志望校の選択には、当然ながら学力が大きく影響します。希望の学校に合わせた学習プランを立てることが必要です。年間スケジュールのモデルとして以下の要点を参照してください。
〈小学6年生の例〉
【1学期】
中学受験の意思の確認 大まかな志望校の選定
生徒さん →中学受験に向かって、目的意識を持った勉強をする。
保護者さま→なぜ中学受験をするのか、よく確認し話し合う。受験情報の入手、調査。
学校に対する客観的な評価をチェック。校風に対するわが子の適性をみる。
【夏休み】
夏期講習を上手に活用 模擬テストに参加する 基礎力がためと弱点克服
生徒さん →夏期講習や模擬テストに参加し、学力を付ける。午前中から集中し勉強する。
保護者さま→学校の成績や模擬試験の結果から苦手科目を把握し、夏の間に集中して弱点克服が
できるように協力する。
【2学期】
入試問題(過去問題)にチャレンジ 応用力の養成 受験校(第一志望)の決定
生徒さん →過去の入試問題にチャレンジ。最初は時間を気にせず、出題傾向に慣れる。
保護者さま→学校情報や入試情報に敏感に!学校説明会はこの時期にピーク。
第一志望校以外の併願校候補の学校にも積極的に参加する。学校説明会以外の文化祭や
体育祭などの学校行事も見学すると、その学校の先生と生徒達の日常どのような雰囲気で
話しているのかなどもチェックできます。
塾での相談をより綿密に。小学校へ調査書作成の依頼を。
【3学期】
併願校(第二・第三志望)の決定 入試問題の徹底演習
生徒さん →時間を区切って入試問題を解く。夜型の生活から早めに朝型の生活に。健康管理。
入試直前には難問は避ける。
保護者さま→入学願書の作成(写真・調査書など必要な書類の手配)。健康管理をしっかりと。
入試要項の確認。合格発表、入学金等の支払いや書類の期限再チェック。
↓
そして入試、合格へ
参考文献 声の教育社「中学受験案内」より
【高校部】「ハイスクールタイムズ」に、ためになる記事が多数掲載されております。
今月はそちらをどうぞご一読ください。