学習塾ブログ / 明日は晴れるかな?

2017年12月06日

明日は晴れるかな?

「さよならー、気をつけて帰るんだよー!」
今日の最後の生徒さんが帰った。さて、トイレに行こう。

生徒が皆帰るとトイレに向かうという変な習慣がついている。
そこはささやかなねぎらいの場である。

いつもどおり、トイレに入り便座に腰をかけると、便座が暖かい。
便座温度のツマミが暖かいほうになっている。
私は冷たい便座が好きなので、ツマミを冷たいほうへまわす。

しかし、冷たいほうへ回したからといって、すぐに冷たくなるわけではない。
と言うより人肌以下になることはない。
重要なのは座る瞬間であって、今ツマミを回しても何の意味もないのである。

冷たい派の私がツマミを冷たいほうへ回す。
次に入った暖かい派の人が座り際に不快を感じる。
意味もなく暖かいほうに回す。
また私が入り、不快を感じる。
意味もなく冷たいほうへ回す。
‥‥‥

何という悪循環。非生産的な循環だ。

すかさず、ツマミを元の位置に戻す。
じわじわと温まってくるのを感じるが、自分を戒める意味でも、その不快感に耐える。
毎日の癒しの時間が苦痛に変わる。
これではもう、ここはねぎらいの場ぢゃないぢゃないか。
なぜか少年時代に高村光太郎の「ぼろぼろな駝鳥」を読んだときの忌まわしき記憶までもが甦り、

不快感は最高潮に。

そこで気づく。
個室を出る前に戻せばいいじゃないか、と。

一件落着、あれこれ考えさせられたが、すっきり解決。
教室に戻り、残務を済まし帰路へ。道もすいていてスムーズに自宅の駐車場へ到着、

サイドブレーキを引いた、その刹那。

ツマミを戻すのを忘れた!

立川教室 小林