学習塾ブログ / テスト対策VS入試対策
テスト対策VS入試対策
中間テストが終わり、教室は一喜一憂する生徒さんで溢れています。
百点取れたと喜ぶ子もいれば、難しかったと嘆く子もいます。そして、束の間の楽園(テストのない日々)に安堵する子も……。
しかし、受験生である中学3年生は違います。
2月の都立入試まであと4ヵ月!私立受験はもっと早い3ヵ月!勉強を休んでいる時間などないですね。ハロウィンパーティーにうつつを抜かしている時間も。
では、完全に受験にシフトしていかなければいけないかというと、そうではないのです。
仮内申の基準となる2学期期末テストがまだ残っています。こちらをないがしろにするわけにもいかないですね。
ではでは、受験勉強と定期テスト対策、どちらを頑張ればいいのでしょうか?
関係ない話ですが、かつて阪神タイガースが弱かった時、阪神の主軸である新庄剛志選手が、当時の野村克也監督にこう質問しました。
「ホームランは手で打つのか、下半身を使って打つのか。」
野村監督の答えは
「全部や。」
新庄選手は「そうですよね・・・・・・。」と呟くしかなかったといいます。
そう、答えは「全部」。両方頑張りましょう。
定期テスト対策だけに意識を集中してしまうとダメな理由は2つあります。「定期テストと入試の内容が必ずしも一致していない」のと、「テスト対策だといって短期集中で覚えたものは定着しづらい」からです。
まずは「定期テストと入試の内容が違う」ということですが、都立入試の内容の半分以上が1年生と2年生の時に学習してきたものです。小学校で習った漢字や、単純な四則演算なども出題されます。これまで受けてきた模試でも同じような傾向だったでしょう。これらの復習をどれくらいしっかり出来たかによって、入試の結果も大きく変わってくる。(もちろん、平方根や三平方の定理など、中3内容でも絶対に覚えておくべきものはありますが。)
二つ目の「短期集中的に覚えたものは定着しづらい」ということですが、代表的なものに「一夜漬け」があります。当日のテストで結果を出せさえすれば問題ないのであればいいのですが、それを入試まで持っていけるかどうかは疑問が残ります。すぐに覚えられても、テストが終わればキレイさっぱり忘れてしまうのでは意味がないですね。
では、受験勉強だけやっておけばいいのかと言えば内申点に影響が出るし、上述のように3年で習った範囲も必ず出題されます。極端すぎる勉強はダメ。バランス良く、これからの4ヶ月間を過ごす必要がありますね。
例えば、平日は学校でのテスト勉強を頑張り、土日に入試に向けての総合演習をする。(塾でテスト対策の勉強をするという手もある。勉強にメリハリをつけましょう。)定期テストが迫って来たら、テスト対策を占めるウエイトを少しずつ増やしていき、テスト1週間前には完全にテスト対策一本にシフトしていくのです。この切り替えのタイミングがうまくいけば、無理なく両立した勉強が出来ると思います。
学園祭や合唱コンクールなどのイベントで勉強時間が少なくなることも予想されます。しかし、それを言い訳にせずに、入試に向けた毎日を過ごしましょう。
小川教室 小山