学習塾ブログ / 社会の授業は面白い!

2020年05月09日

社会の授業は面白い!

 社会の授業をしていると、生徒さんが勘違いしやすい内容があることに気づきます。今までで一番面白かった勘違いは、鎌倉幕府ができた年を「良い国作ろう」だから4192年としていた例です(鎌倉幕府ができた年については諸説あります)。そこで、今回のブログでは、比較的多くの人が誤認識しやすい内容を社会科の地理・歴史分野からいくつか紹介したいと思います。

ベルリンの壁は西ドイツと東ドイツの国境→違います。東ドイツの中にあったベルリンという都市を東西に分けた壁です。東西ドイツの国境ではありません(役割は似ている部分もありますが)ので注意です。

中国地方という名称は外国の中国が由来になっている→なっていません。どうして中国地方というのかはっきりしていませんが、中国との関連はないのです。

九州には9つの県がある→7つです。福岡、宮崎、熊本、長崎、大分、鹿児島、佐賀です。1000年以上前に9つの地域になった時があり、その時の名残と思われます。ちなみに四国はその名の通り4つの県があります。

地球の裏側はブラジル→日本を基準にして、よくテレビで「地球の裏側のブラジルに来ています」なんてききます。それは沖縄や奄美大島を基準にした場合ですので完全な間違いではありませんが、日本の真裏はほとんど(日本のどこを基準にしても)が南アメリカ沖の大西洋、つまり、海です。

国土と領土は同じ→国土は国の主権が及ぶ範囲なので海も含みます。領土は国境に囲まれた陸地のみを指します。つまり、国土の中に領土を含みます。そういう違いがあります。

太平洋戦争と第二次世界大戦は同じ→同じとしてしまうのは間違いです。太平洋戦争は日本と連合国(アメリカ、イギリス等)の戦いを指します。ですから、例えば、ドイツのポーランド侵攻や独ソ戦を太平洋戦争とは言いません。第二次世界大戦はそれらを含む1939年から1945年の連合国と枢軸国(日本、ドイツ等)の戦いすべてをまとめた総称です。

ちょっとした疑問を調べて解決することが社会を好きになるきっかけだと思います。教科書を読むだけだと出来事どうしのつながりがつかめなかったりその出来事の発生した理由がわからなかったりすることがあると思います。何か疑問に感じたらすぐに調べてみてください。それではまた!

立川・小平教室 板橋