学習塾ブログ / 数学を勉強する理由

2021年03月31日

数学を勉強する理由

「どうして数学を勉強しないといけないの?」
小学生から高校生まで(大学生も?)、数学の勉強は、ときに辛いこともあるため考えたこともあるかと思います。
今回は、それについて考えてみましょうか。

まず確実にいえることは、将来のため。
社会に出るといろいろな場面で数学が必要になります。

たとえば、仕事のとき。
まず、理数系はもちろん、文系でも研究職、専門職、技術職では必須です。
そして職種に関わりはありません。
人数や時間の配分、お金のやり取り。会議や作業の場でも同様です。
そして家庭でも。
家計はもちろん、衣食住に関するいろいろなときが挙げられます。

「四則計算(+-×÷)が生活に必要なのは分かるが、理系を志望していないのに因数分解やsin(サイン)cos(コサイン)が何に必要になるの?」
さらにそう思う人もいると思います。

そう、これが本題かも知れません。

数学を勉強する一番の意味は、情報の処理能力と論理的な思考力、そしてその客観的な表現力を育む点にあるでしょう。
たとえば、ある約束のもとで「1+1」が「2」であることはただ一つの事実であり、それを誰の目からみても明らかであることを表す。端的にいって、それが、数学です。

いわば「時間・時期や人の気分次第で解答・事実は変化しない」ということを学ぶのですから、社会の規則やルールを守りながら協力して生活を営んでいくには、どうしても必要な能力だといえるのではないでしょうか。
ある物事を理解するのに、人によってとらえ方がバラバラなのではいろいろと困りますよね。

「今でしょ?」で有名な林先生が、何かの機会に話されていたのを耳にしたことがあります。
「学校の勉強で、一番大事なのは数学です」と。
たしか、感覚が重要なことでも数学を用いると論理的に整理ができて物事をとらえやすくなるから、というのがその理由でした。
また少々極論かとは思いますが、「数学な苦手な人の意見を聞くと、説得力に欠けると思うことがある」のようにも付言していました。
映画監督でタレントの北野武(ビートたけし)さんも、映画を作る際、数学的な考え方や手法をよく用いると公言しています。
ほかにも、数学の考え方は、世の中のいろいろな、そして意外なところで活用されているのだと思います。

小中高生のみなさんも、実はもうすでに日常生活の場で、数学の考え方を少なからず使っていると思うのですが、いかがでしょうか。

小平教室 高橋