学習塾ブログ / この頃の高校生の学習について雑感

2023年05月24日

この頃の高校生の学習について雑感

このところ高校生の中間テスト対策をしていて、やはり新指導要領の変化を感じます。

英語でいうと、「英語コミュニケーション」(以下、英コミュ)の題材と学校の授業内容が、これまでと大きく変わりました。

旧課程の「コミュニケーション英語」(いわゆる「コミュ英」)では、情報や考えを的確に理解したり、相手に伝えたりする基礎的な英語能力の養成が主体だったのに対し、現行の英コミュでは、目的や場面、状況などに応じて適切に活用できる英語の能力を養うことを目標としています。

簡単にいって、教科書の文章が新聞記事や専門家のレポートだったり、より現場の「生きた英語」が題材になることが多くなりましたね。そして文の内容についてより考えさせ、自分の意見を実際に英語で話し表現させることにも重点が置かれるようになりました。

修得すべき単語も、「コミュ英」の1,800語から「英コミュ」2,500語と大幅に増えています。

もう一つの英語科目「論理・表現」(旧「英語表現」)でも発信能力の強化を目的としており、現指導要領では高校生どうしで英語を用いたディベート・ディスカッションを行わせる授業が行われています。

またここでは詳細を挙げませんが、数学でも文系・理系問わず数学Bの受講が必須になるなど、高校生の日常学習が以前に比べ大変になっています。

実際、今回ベストに通う高校生の中間テスト対策でも、科目数の多さとテスト範囲の広さに苦労していた事例が結構見られました。

そしてもちろん、現高2が受験する「2025年大学入試」も、当然学習内容が多く難化するでしょうから、本当に大変になることが予想できますね。

上記のことは、ベストに通う高校生やその保護者の方々には、すでにお話しさせていただいた内容ですが、それ以上に、小・中学生や保護者のみなさんにも知っておいていただきたいことです。

中学卒業と高校入学は、単なる通過点でしかないことを、改めて感じた5月でした。

小平教室 高橋

※参考:weblio学校向けオンライン英会話HP