学習塾ブログ / 当たり前のもの

2014年05月07日

当たり前のもの

GWは満喫できましたか?新学期がはじまって気が張っていた分、この連休をきっかけに一気に疲れが出てきた、という人もいるかも知れません。でもそれは一時的なものですから大丈夫。適度に気分転換も入れながら、本格的な勉強のスタートに前向きに取り組んでいきましょう。

連休中に、都心まで買い物に出かけた時のこと。書店で、何か面白い本はないかと店内をうろうろしていました。その時、一人のおばあさんが目にとまりました。おばあさんがいたのは、学習参考書のコーナー。周囲の学生たちの中で明らかに一人浮いています。おばあさんは、そんなこと全く気にしないという風で何かを探している様子。しばらく別のフロアを見て、また元のフロアに戻ってくると、おばあさんがさっきと変わらぬ様子で参考書のコーナーにいます。近くに店員もいないので、もしかしたら困っているのかと思い「何かお探しなんですか?」と声をかけました。話を聞くと特別目当ての本があるわけではなく、社会の参考書をいろいろ見ているとのこと。それも自分が読むためにと言うので少し驚きました。「先日孫に買ってあげたら、最近はこんなにいい本がたくさん出ているんですね。なんだか孫がうらやましくなってね。自分でも読みたくなっちゃったの」そう話すおばあさんの目は少女のように生き生きとしていました。

おばあさんの目には、書店が宝の山のように映っていたのかもしれません。何でも物が当たり前のようにあるということは、よいことばかりではありませんね。普段の生活の中で、「これは当たり前?」と考える機会を少しだけ作ってみると、つまらなく思えていたものなんかが意外と面白く見えてきたり、新たな発見があるのかも知れません。

 

東大和教室より