学習塾ブログ / 数学の問題
2018年10月24日
数学の問題
今月は数学の問題を一問出しましょう。小学生でも算数的センスのいい生徒は解けるでしょう。高校生でも苦戦する人は多いと思います。解答を見る前に必死に考えましょう。
《問題》
ある整数をいくつかの整数の和で表します。
たとえば、3ならば、
1+1+1=3、1+2=3、2+1=3の3通りがあります。
また、4ならば、
1+1+1+1=4
1+1+2=4、1+2+1=4、2+1+1=4、
1+3=4、3+1=4、
2+2=4
の7通りがあります。
では同じような方法で、10をいくつかの整数の和で表すとき、全部で
何通りの表し方があるか。
解答は下にあります。
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【解答】
とてもいい問題です。まさかこれをひとつひとつ書き出して解こうとする人はいませんね。かなりの数になりますから。そういう方法では100を自然数の和に分解するという問題になったらお手上げです。これは以下の方法で解くととても簡単に解けます。
下の図を見てください。この問題は10コのおはじきを一列においてその間に仕切を入れる入れ方が何通りあるかという問題と同じであることが分かります。下の図の場合は、2+5+3=10のケースですね。
この考えでいくと、10コのおはじきには9カ所仕切をいれる場所があります。そして、そこに仕切を入れるか入れないか2通りあるから、2の9乗となりそうですが、そうはなりません。なぜならこれには9カ所全部の箇所に仕切をいれない場合、すなわちこの場合は「10」そのものも入りますからこの1通りを引かなければなりません。
したがって2の9乗が512ですから、512-1=511となります。
正解は511通り。