学習塾ブログ / 途中式を書きましょう。

2021年06月30日

途中式を書きましょう。

このあいだ、ふとニュースを見ていると「天才には『メモ魔』が多い?」なんて記事が出てきました。記事によるとニュートンやアインシュタイン、ダーウィンやナイチンゲールといった誰もが知っている偉人から、今現在も活躍している会社の社長や各国のリーダーには『メモ魔』が多いというものでした。彼らは常に頭の中を整理しまた、後からその時の考えを確認したり、場合によっては他の人が見た時に自分の考えが伝わるようにメモを活用するといった内容でした。読んでいて自分の仕事の仕方に対しても大切だなと思う一方、生徒の皆さんの学習にもつながる考えだと思いました。

中学生の授業や確認トレーニングを見ていると感じることがあります。数学などの計算問題で途中式を書かずに頭の中だけで行っている人が多いなということです。そういう人たちになぜ、先生がしつこいほどに途中式を書きなさいと言うのかというと、非常にもったいないことだからです。いうなれば複雑な問題を「細かく区切って解いていいですよ」と言われているのにそれをせずに解いているようなものです。「結果的にあってるんだからいいじゃん!」っていう人もいますが、そういう人たちのほとんどは、最初は良くてもだんだんと計算がうまくできず、数学が苦手になっていく傾向があるように感じます。
途中式の書き方がわからない人は、まずは解答や例題の書き方をまねてみましょう。めんどくさがってはいけません。計算が得意な人ほど途中式をしっかりと書いて練習を重ねてきています。途中式を書くメリットはたくさんあります。まずは単純に計算の正確性が増して、ミスが減ることです。そして見直しをするときに順を追ってチェックができます。それにより自分がどこでミスしやすいかも気づくことができ、計算力アップにもつながるでしょう。また、他の人が見た時にどういう考えで解き進めたかを共有できます。学校や塾の先生も途中式があれば間違えに対して的確に指導ができますが、なければ難しくなってしまいます。
これらのメリットはメモの「整理・確認・共有」と非常に似ているといえるでしょう。思考力や計算力アップのためにもぜひメモ(途中式)を書くようにしてください。慣れてきたら、そこから少しずつ途中式の量を減らしていけばいいのです。

数学や計算、頭の中の整理が得意になるためも、まずは途中式をしっかり書くクセをつけていきましょうね!

東大和教室 永峯