学習塾ブログ / 読解力を磨きましょう
読解力を磨きましょう
1/15、16に第二回の共通テストが行われました。東大での事件や津波警報、カンニング事件とトラブルも多く、受験生は気持ち的にも大変な中での試験だったかと思います。そして、7科目で平均点がセンター試験を含め過去最低となったことは大きな衝撃でした。特に数学Ⅰ・Aは平均点が約38点ということで、問題のあまりの難しさに試験中にショックを受けた方も多かったようです。問題を見てみると、ただ難しいというよりは従来のセンター試験の「暗記をしっかり行い解き方を覚えて対応する」タイプの問題より、共通テストの目的である「思考力・判断力・表現力を中心に問う」という方針に沿った問題が昨年の第一回より色濃く出ているように思います。そしてそれに対応できなかった結果が今回の平均点の低さの一因ではないかと考えられます。つまり今までのような暗記や解き方を覚えるような勉強だけではなく、どの科目を解くためにもまずは読解力をしっかりと付け、問題の意図を汲み取る力が今まで以上に必要になってくるということでしょう。
では、どうすれば読解力は身に付くのでしょうか?考えられるものを挙げてみます。
①語彙力を増やす。
→語彙とはその人の知っている単語量のことです。英語で知らない単語が多いと長文が解けないのと同じで、国語でも知らない言葉がいくつか出てくる文章よりも、全て知っている言葉だけで書かれている文章の方が読みやすいですよね!また、ただ意味を覚えるだけでではなく、使い方までセットで覚えられるとよいでしょう。そのためには、普段から知らない言葉が出てきたらその都度調べるようにし、自分が知らない使い方がされていた場合にも「そういう使い方があるんだなあ」と気にすることが大切です。そうすることで暗記的に覚えずとも自然に意味や使い方が身に付いていくと思います。
②主旨を考える
→ただ、文章を頭の中で音読するだけでは読解とは言えません。普段から読んでいる文章がメインで言いたいこと、つまり主旨を捉えることが大切です。特に長くて読みにくい文章を読むときは意識的に主旨を考えるようにしてみましょう。できるときは要約文を書いてみるのもいい練習になるかもしれません。
③文脈から意味の違いを捉える/行間を読む
→特に日本語の場合は、同じ表現でも前後の文章や背景により意味が変わってくる場合が多くあります。例えば「よく食べるね!」というセリフでは、言った人が料理を作った人ならば、「たくさん食べてくれてうれしい!」となるでしょうし、限られたお菓子を友達同士でシェアしている状況なら、「お前食べ過ぎだよ!」という意味にとれるでしょう。また、文章には明記されていないものの『隠れた意味や意図を察して読み取る』ことを『行間を読む』といいます。内容をそのまま読み取るのではなく、筆者が本当はどんなことを伝えたいのかを、他の書かれている内容から想像して汲み取るテクニックです。
読解力に自信がない人は、まずは上記の内容に注意しながら文章を読むようにしてみるとよいでしょう。また、本をたくさん読むのも読解力向上には良い習慣ですが、ただ読むだけではなく読後に主旨を考えるなどして、ただ面白かったなあ、で終わらないようにしましょう!読解力は科目や学年は関係なく、また勉強以外でも日常生活で非常に大事な力度考えます。意識をすれば変わるはずです。苦手な人は少しずつでも頑張ってください。
東大和教室 永峯