勉強方法アドバイス
取り組み方・姿勢について
「何をどう勉強したらよいか分からない」人のためのアドバイスです。どのような姿勢で勉強に取り組むのが一番効率的であるのかを紹介しています。
1週間の目標と計画を立てる
現実的で無理のないスケジュールを立てましょう
(例)「月→理科1時間と国語1時間、火→数学を重点的に・・・」など
1日のうち1教科最低30分は取り組もう
短すぎないように。「×10分だけ英語をやる」。
ただし長すぎないように。バランスが悪くなってしまいます。
計画・目標は欲張りすぎない
復習なら復習をしっかり固めましょう
×予習から復習まで何から何まで全てというのはよほどのことではないと無理です。
(例)「1年の単語は1月中に覚えよう」など。苦手な教科は復習(とくに単語・計算・漢字など基礎)を優先して下さい。
1日の勉強時間は最低2時間
睡眠もしっかり摂る・適度に休む
生活のリズムをつかむことが大事。今のうちにしっかりとした学習習慣をつけるため。
書いて覚えることが基本
「ただ見ているだけ」「ノートを写しただけ」
ムダに時間を費やすだけです。
暗記から逃げないこと
「面倒だなあ」と思う暇があるのであれば手を動かしましょう。逃げている限り、何も覚えられません。
泳げない人は、水に入らない限り一生泳げない。それと同じことです。
覚えていないうちに問題に取り組まない
とくに暗記科目・暗記単元で、何も覚えていない(暗記作業をやっていない)のに問題を解くのは無意味です。問題演習は、暗記作業をした後にやるのが効果的です。
辞書を引こう!
辞書がきれいなままではありませんか?
英和・和英・国語辞典で、分からない言葉・語句・単語が出てきたら、まずは調べてみましょう
調べたら覚えるまで書きましょう
そして書きまくりましょう!(最低でも20回)
学校のノートをきちんと取ろう
ノートの取り方を工夫しよう!
学校でのノートの取り方も工夫してみましょう。→×単に黒板を写す。
(例)「メモ欄」を作りましょう。学校の先生が口頭で説明したこと、疑問点などを書く。
「ノートを取ること」で勉強した気になっていませんか?
注意!ノートを「書いた」「写した」ことは、勉強したことにはなりません!
書いて覚える作業をしましょう。
丸つけはこまめに行おう
間違い直しは必ず行うこと
丸つけは長くて1ページ単位で行いましょう。
そのページ(単元)が理解・解決していないまま、次のページ(単元)に進んでも無意味です。
間違い直しは必ず行い、理解できるまで見直すこと。
それでも分からなければ学校・塾の先生に必ず聞くこと。
落ち着いた環境で取り組みましょう
ファミリーレストランなどで勉強している人を見かけますが・・・
飲食店では、どうしても周りの音・食べ物の匂い・店員や他のお客さんの様子などで全く集中できません。ここで勉強を行っても、ただ「やった気になる」だけです。必ず自宅や図書館・塾の自習室など、落ち着いた環境で取り組みましょう。その際、「テレビ見ながら」や「音楽聴きながら」などの「ながら勉強」はもちろん集中できないのでやめましょう。
また「友達同士で勉強する」。これも落とし穴です。効果がありません。結局話に夢中になったり友達のことが気になったり、周りに流されて集中できず全く頭に入らない場合がほとんどです。
携帯電話や携帯ゲーム機を自分の近くに置かない
手元に携帯電話があると、友達からのメールや電話が気になってしまい、どうしても集中できません。必ず目に触れないところに置いておきましょう。また、携帯ゲーム機も同じです。目に入れば、ゲームをやりたくなってしまいますね。
成功している人から学ぼう
素直に取り入れよう!勉強法についてもっと学ぼう!
自分の友人や知り合いに、ノートの取り方、普段の取り組み方、学習姿勢などが自分より優れている人がいたら、取り入れる。良いことは真似をしてみましょう。
教科別取り組み方のポイント
一概に勉強とはいっても、教科ごとに効果的な勉強法は異なります。5教科別の勉強方法・どのように取り組むのがベストであるのか、それらのポイントをご紹介します。
英語の取り組み方・勉強のポイント
教科書の音読
文章も覚えやすくなります。また発音やアクセントの問題にとっても大事です。
スペルの暗記
学校でやっている単語は、必ず「読める」「書ける」「訳せる」ようにしておくこと。
前年までの教科書の活用
1,2年範囲が不安なひとは1,2年の教科書も使って書いて覚える。
(例)曜日、月、季節などは書けますか?読めますか?読み書きできないのであれば、今のうち覚えましょう。
本文の暗写
テスト前まで覚えていなければ、主に土曜日に行われる「教科書和訳暗写勉強会」に積極的に参加しましょう。
ワークの演習
学校のものでOKです。もしなければ、教室長に聞いてみてください。
数学の取り組み方・勉強のポイント
教科書の問題・学校で取り組んだ問題を徹底的に解き直そう
これは最低限です。特に数学が苦手な人は重点的に取り組んで下さい。
公式はいつでもスラスラ言える状態にしておく
「三角形の面積」などは大丈夫ですか?
学校の副教材で類題演習
課題になっているテキストなどに取り組みましょう。
前年までの教科書の活用
数学が苦手な人・自信がない単元がある人、日頃の勉強に余裕があれば取り組んでみて下さい。教科書に載っている問題で十分です。「忘れているところ」が少なくなります。また、今勉強している単元もよくなったりします。
国語の取り組み方・勉強のポイント
教科書を繰り返し読もう
文章により親しみやすくなります。漢字・語句の定着にもより効果的です。
意味がはっきりしない語句を調べよう
辞書を使って覚えましょう。書いて覚えること。分からない語句はなくすこと。語句は用例で覚える。
漢字練習
繰り返しになりますが、書いて覚える。意味も明らかにしておきましょう。
ワークの演習
これも学校のものでOKです。もしなければ教室長に聞いてみて下さい。
理科の取り組み方・勉強のポイント
教科書とノートを活用しよう
理科は起こる現象の仕組みを確実に理解すること。またノートをきれいに書いただけではいけません。メモ欄を活用しましょう。
ノートにある重要事項の暗記
まずは語句の暗記を確実に行いましょう。語句は説明ができるぐらいに。
学校の授業でやった計算問題は必ずもう一度解き直そう
このレベルで都立の問題は数十点取れます!
学校のワーク・プリントに積極的に取り組む
より実戦問題になれておきましょう。学校のものでOKです。なければ教室長に聞いてみて下さい。
社会の取り組み方・勉強のポイント
教科書とノートをよく読み込む
まずは内容理解を確実にしておきましょう。暗記の下準備です。
資料集・地図帳をよく見ておく
歴史の資料を見ておくと、時代の雰囲気やイメージがつかめ、重要語句なども覚えやすくなります。また、「後鳥羽上皇」→「承久の乱」→「六波羅探題」のように、関連づけて覚えることも大事です。
地理は地図帳を見ながら取り組むと効果的です。また勉強の合間に、自分が行ったことのある土地など眺るのも良いです。
ノートと教科書の重要事項を徹底的に暗記(手を動かそう)
社会は言うまでもなく暗記科目です。手を動かし覚えるまで書くようにして下さい。
また漢字も正確に覚えましょう(漢字のミスは点数になりません)。
学校のワーク・プリントに積極的に取り組む
これも学校のものでOKです。なければ教室長に聞いてみて下さい。
ここまでのことだけでもやれば、1日2~3時間の勉強時間になるはずです。また、余裕を持って定期テストにも対処できるようになります。日頃何をしたらよいか分からないと思っている人は、早速取り組んでみましょう。
テストには、こうして立ち向かおう!
テスト勉強となると、やはり計画的な勉強をすることが必要になります。「テスト嫌い」という人も、ここで紹介している姿勢で勉強をすれば、きっと良い結果を出せるはず。
苦手科目は決して後回しにしない
悪循環を断ち切る
もともと苦手な科目ですから、テスト間際に少しだけやっても点数は伸びません。結局テストの点数が悪くなり、さらにその科目が嫌いになっていく・・・という悪循環に陥りがちです。苦手な科目ほど早めのテスト対策を心掛けましょう。
テストまでの勉強のスケジュールを決めよう
テスト当日から逆算してみる
「テスト開始4日前まで地理は暗記しておかないといけない」「テスト2日目に苦手な理科と英語がある!早めに理科の勉強を始めよう」など、スケジュールを考えることによって取り組む優先科目・単元がはっきりしてきます。また準備不足で点を取りこぼしてしまうこともより少なくなります。「いつも良い点数が取れても、何か他の教科で失敗してしまう」などの傾向がある人は、自分のスケジュールをもう一度見直してみましょう。
テスト範囲はしっかり読み込もう
出題傾向・ポイントが明記されている場合があります。無駄のないテスト勉強を。
分からない問題は絶対にそのままにしない
どうしても分からない問題は学校・塾の先生に聞くこと
決してあきらめないこと。最後まで粘る姿勢を。
ベストの勉強会・配付プリント・追加授業を活用しよう
- 追加授業
- 「定期テスト対策勉強会」「質問自習教室」などの勉強会参加
- 「定期テスト対策プリント」の活用。その他必要なプリントが欲しいときは遠慮なく言って下さい。
強い意志を持とう
自分自身の意志の力が何より大事です
計画的に勉強したり、暗記作業をしたりするには、目標を達成するためには、生徒さん自身の意志の力が何より大事です。部活で疲れていたり、休みたくなる時もあるでしょうが、決して自分に甘えたり周りに流されないようにしなければなりません。そのために、みなさんには強い意志を持つようにお願いしたいです。
勉強するのも受験するのも高校に入学し通うのも、それはみなさんです。今からでも遅くはありません。すぐにやって来る将来のことを、よく考えて想像してみましょう(高校受験までなんて、本当にあっという間です)。
最後に
今回説明した勉強方法は、何も受験に限ったことではありません。将来社会に出ても、きっとどこかで役立つことが来ると思います。
ただ、これらがあなたに一番適した勉強法だとは言いません。ベストではあなたが今回のアドバイスを基に、自分に一番適した勉強方法を見つけ、身につけ、活用して欲しいと思っています。