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2024年06月15日

「夏期講習」を上手に使おう！

夏期講習は本当に大切です。受験生のみなさんは今までの復習や苦手な単元の補強、受験に向けての更なる実力アップなど、それぞれの目標に向かって進んでいくのみです。受験生以外の生徒さんも、夏休みの期間の過ごし方に注意が必要です。特に中学生や高校生のみなさんは、部活などで毎日が忙しいこともあり、それだけに満足して勉強が疎かになりがちです。そもそも勉強は一度きりで完璧に身につけることはできません。苦手なものはもちろん、しっかりできるようになったものさえ、復習しなければ忘れてしまいます。

また、学習内容にはつながりがありますから、復習することは、その先に習う新しい内容の理解も助けます。その点でも復習は効率的な学習です。しかし、学校がある普段の生活では、復習のためのまとまった時間を確保することがなかなか難しくなります。その点、夏休みは、いろいろやることがあるとは言え、多くの生徒さんにとって、復習の時間をつくりやすい期間だと言えるでしょう。

夏休みは様々な予定があるからこそ、しっかり計画を立てましょう。数日間で集中的に復習する、というのも有意義ですが、定期的にベストで授業の予定を組み、学習習慣のペースを乱さないようにしてください。今回は中学生を中心に夏休みの心得をお伝えします。小学生・高校生のみなさんにも役立つはずです。参考にしてくださいね。

中学１年生

中学校の生活には慣れたでしょうか。中１ギャップという言葉が生まれているくらいで、小学生の頃と違い学習内容が難しくなったり、思っている以上に忙しくなったり…日々の生活をこなすのに精一杯という人も多いのではないでしょうか。

逆にギャップがなかった人で『まだ始まったばかりだし、今のところ簡単だからそんなに頑張らなくても何とかなるし』と考えている人も要注意です。どんな時でも毎日コツコツ勉強を続けた人が成績ｕｐすることに例外はありません。特に１ヶ月後に来る“夏休み”。その夏休みの過ごし方次第で今後を左右すると言ってもいい大切な時期なのです。

★ポイント

夏期講習の活用法としては、規則正しい生活の確保、１学期中にできなかった単元の復習、２学期の予習、の３つがおすすめです。夏休み中に弱点を克服した人・２学期の先取りをした人は、２学期以降の勉強がかなり楽になると思います。

中学２年生

中２の夏休みは高校入試に向けた受験勉強のスタートです。受験勉強のスタートを幸先よく切るためには、中２の夏休みを充実したものにできるかどうかにかかっています。例えば、中学校への提出物は期日までに必ず提出するようにしましょう。

また、少しずつ目標を決めておくことも大切です。都立高校第一志望なら理科・社会の勉強も定期テスト勉強だけにとどまっていてはいけないわけです。私立の難関校を目指す人は、この時期から英語・数学・国語の厚みのある実力養成が必要です。そういう意味で大まかな高校受験のターゲットが決まると、計画を立てるときのしっかりした目安となります。

★ポイント

夏期講習の活用法としては各教科の弱点克服や学力の底上げです。科目的には英語・数学・国語を重点的に取り組むとよいでしょう。部活動などが忙しい人は、あまり欲張らずに実現可能な計画を立てて確実な達成が出来るようにしましょう。

※中学１～２年生で特に目標が立てられないという人は、秋の検定(漢検・英検・数検)を１つの目標にして対策に取り組んでみても良いかと思います。

中学３年生

この時期の中３受験生はチャレンジ校・目標校・相応校など、志望校をある程度絞り込んでいきます。夏休み頃から学校見学・説明会が各高校で予定されています。要予約の学校も多くあります。早くから情報を収集することも大切です。目安を決めておきましょう。また、偏差値の出る塾内テストや会場テストで現在の自分の学力を正確に判定することも重要です。テストを受けるときも適当に受けてはいけません。本番を意識して取り組むことはもちろん、受け終わった後の解き直し＋わからなかったところの復習は絶対にしておきましょう。

夏休みは受験勉強の天王山とも言われ『夏を制するものは受験を制す』です。気を引き締めて生活していきましょう。

★ポイント

夏期講習の活用法としてはまず中学１～２年生の総復習と問題慣れ(アウトプット)です。入試の約６割は中学１～２年生の範囲から出題されます。ここができていなければ高得点は狙えません。わかっているけど問題慣れしていないだけという生徒さんが毎年います。受験で言い訳は通用しません。夏期講習で沢山の問題演習をしていくことをおすすめします。

ベストの夏期講習は、生徒さんと「夏期の目標」を定め取り組みます。「充実の夏期講習」となるよう、一緒にがんばっていきましょう！