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温室効果ガスってなに?
地球は太陽の光によって温められ、地表の熱は赤外線として宇宙に放出されます。赤外線が全て宇宙に放出されてしまうと地球は冷えすぎてしまいます。その冷え過ぎを食い止めるのが温室効果ガスの働きです。
放射された赤外線の一部を温室効果ガスが吸収し、地表や地表付近の大気が温められることで、地球の平均気温はおよそ14℃に保たれているのです。もし、温室効果ガスの働きがなかったら、地球の平均気温はマイナス19℃まで下がってしまうと推測されています。温室効果ガスは悪ものどころか、私たちが生活する上で不可欠なものなのです。
しかし、温室効果ガスが増えすぎてしまうと地球温暖化につながるため、これが国際的な問題となっています。その対策として主に掲げられているのが、二酸化炭素排出量の削減です。このことから多くの人は「温室効果ガス=二酸化炭素」というイメージを持っているでしょう。これが2つ目の誤解です。
温室効果ガスのメインは二酸化炭素ではなく水蒸気です。水蒸気による温室効果の影響が全体のおよそ5割。二酸化炭素は2割ほどで、その他に雲やオゾン、メタンやフロンなどがあります。では、なぜ温暖化の問題では、水蒸気ではなく二酸化炭素が取り上げられるのでしょうか。
それは、二酸化炭素が人の活動によって増加し続けているからです。水蒸気も人の活動によって排出されますが、その量は全体のごく一部で、ほとんどの水蒸気は自然のしくみの中で増減します。
人の活動により、二酸化炭素の排出量が増えると地球の温度が上昇します。温度が上昇すると水蒸気量も増え、その結果さらに地球の温度が上昇します。これは、人の活動がもととなって起こっていることですから、人が行動を変えることで改善できるという考えから国際的に取り組まれているのが、現在の温暖化対策です。
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